今朝、医療ニュースをみると、「高齢者の座りっぱなしと認知症の発症」という記事を目にしたのでご紹介しますね。
この論文※1によると60歳以上の高齢者で1日10時間以上座っていると、認知症の発症リスクが増大する、というものでした。1日24時間のうち、8時間を睡眠とすると残りは16時間。そのうち皆さんが座っていない時間は何時間ぐらいになりますか? 8時間以上座っていなければ、座位時間は10時間以下になりますが、立っている時間が8時間未満であれば、10時間以上座っていることになります。 予防医療の中では、座位時間が長いほど寿命が短い、というのが常識になりつつありますが、認知症との関係を明らかにしたのは初めてかもしれません。
「座りっぱなし=運動不足」ということなので、これらの研究結果は十分うなずけるのですが、こうして科学的に証明されると説得力がありますよね。
さあ、座りっぱなしの生活をやめて、気が付いたらなるべく立ち上がりましょう!
人生の最後の瞬間まで元気で納得できる生き方のために、気が付いたら立ち上がりましょう!
※1 Sedentary Behavior and Incident Dementia Among Older Adults.
Journal JAMA. 2023 Sep 12;330(10);934-940. doi: 10.1001/jama.2023.15231