以前も江戸時代のトリビアをご紹介しましたが、今年の大河ドラマはちょうど江戸時代なので、江戸のお話を再開してみますね。
前回までに、江戸時代の「食」について、お寿司屋お蕎麦、4回目には小芝風花さん演じる「花魁」のトリビアをご紹介し、5回目はお化けのお話でしたね。
「江戸話2025」として、今回からも「へぇ~そうだったのか!」と思うトリビアをお伝えしますね。
大河ドラマで主人公の蔦十の仕事に「貸本屋」があります。当時は娯楽が少なく、本を読むことが一つの楽しみでもあり、今のようにミステリーやサスペンス、ロマンス物などもありましたが、それらに紛れて艶っぽい本や成人指定のものなどもあり、庶民にとっての貸本屋は重宝されていました。そして、貸本屋の本は「地本問屋」から仕入れます。ドラマでは蔦十との仲が良くありませんが、庶民が地本問屋から本を買う時は長編小説になると1万円以上はかかってしまいます。なので貸本屋から本を借りる方が安く本を楽しめました。今でいえば、レンタルビデオを借りる感覚でしょうか? そして、庶民の情報はこうした貸本屋に影響されている部分も多く、文化を広げる一役を買っていたようです。