骨折・打撲・捻挫

転倒や衝突、スポーツ中のケガなどで、腕や足首、指先に痛みや腫れが出てお困りの方へ。

骨折・打撲・捻挫はいずれも外力によって生じるケガですが、損傷している組織や程度によって対応が異なります。

はるみクリニックでは、受傷時の状況や痛みの部位を確認し、必要な治療をご提案しています。

骨折しやすい人の特徴

✔ 閉経後で、骨密度が低下している方
✔ 高齢で、転倒しやすい生活環境にある方
✔ ステロイド薬を長期間使用している方
✔ 運動習慣が少なく、筋力やバランス感覚が低下している方
✔ 過去に骨折を経験し、骨の脆弱性が疑われる方

骨折・打撲・捻挫の違い

骨折

外から骨に力が加わり、骨の連続性が断たれた状態です。

完全に折れているものだけでなく、ひびが入った状態(不全骨折)や、骨の一部がめり込む状態も骨折に含まれます。強い痛みとともに、患部が変形して見えることもあります。

主な症状

✔ 患部を動かすと激しい痛みが走る
✔ 腫れとともに、皮下出血による変色が広がる
✔ 骨折した部分が通常とは異なる方向に曲がって見える

打撲

転倒や物との衝突などによって皮膚の表面に傷をつくらず、皮下組織や筋肉に損傷が生じた状態です。

骨や靭帯には明らかな損傷がないケースが多いものの、内出血や腫れが数日間みられることがあります。

主な症状

✔ ぶつけた部分が青紫色に変色する
✔ 押すとズキズキとした痛みが響く
✔ 腫れが徐々に広がっていく

捻挫

関節に通常の可動範囲を超える力が加わり、関節を支える靭帯や関節包が伸びた、または損傷した状態です。

足首・手首・指の関節に起こりやすく、軽度でも靭帯が部分的に断裂していることがあります。

主な症状

✔ 関節を動かしたときに鋭い痛みが出る
✔ 患部が腫れ、熱をもったように感じる
✔ 関節がぐらつき、体重をかけづらくなる

骨折・打撲・捻挫の診断・検査方法

まずは、受傷した状況やケガをした瞬間の動き、痛みの部位を詳しくお聞きします。

次に、患部の腫れや変形、圧痛、関節の可動域を確認し、骨や靭帯などの損傷の程度を評価します。

骨折が疑われる場合は画像検査が必要です。X線検査では骨の状態を確認。靭帯や軟部組織の損傷が疑われる場合は、MRIなどの画像検査を追加することもあります。

受傷から時間が経っていても痛みや腫れが引かない場合は、早めの受診をおすすめします。

骨折・打撲・捻挫の主な治療法

保存療法

保存療法は、ギプスやシーネ、サポーターなどで患部を固定し、損傷した骨や靭帯などが回復するまで患部の安静を保つ治療です。

手術を必要としない骨折や、捻挫による靭帯損傷、打撲による軟部組織損傷が軽度から中等度にとどまる場合に検討されます。

固定期間は損傷の部位や程度によって異なり、経過をみながら固定の強さを調整します。

トリガーポイント注射

トリガーポイント注射は、痛みの原因となる筋肉・筋膜の緊張や圧痛点に直接アプローチする治療です。

患部をかばうことで生じた筋肉のこわばりや、特定の部位を押したときに強く痛む状態が続く場合に検討されます。

筋肉そのものの緊張・硬さを和らげることが主な目的で、つっぱりや圧痛が軽くなることで、日常動作のしづらさの改善につながる場合があります。

理学療法(キセノン治療器)

キセノン治療器を用いた理学療法は、キセノン放電管から発する光を患部に照射し、その温熱作用による血流の改善や痛みの緩和を図る治療です。

症状や受傷後の時期を確認したうえで、打撲や捻挫後の痛み、骨折後のこわばりが残る部位に対して用いることがあります。

痛みの状態を丁寧に確認しながら、他の治療法と並行して検討します。

手術や専門的な治療が必要な場合

骨折の転位が大きい場合や関節内に及ぶ骨折、保存療法では安定した固定が難しい場合には、金属プレートやスクリューを用いた観血的整復固定術などの手術療法を検討します。

また、靭帯の完全断裂が疑われる重度の捻挫では、専門的な検査や手術が必要となることもあります。

当院での保存的な治療で改善が乏しい場合や、手術が必要と判断した場合は、症状に応じた専門医療機関をご紹介いたします。

骨折の予防につながる生活習慣

骨折を予防するには、骨の健康を保つとともに、転倒しにくい生活環境を整えることが大切です。

骨折の予防につながる生活環境の見直しポイントを以下にまとめました。

✔ 段差やコード類など、足元の障害物を減らす
✔ 屋内でも滑りにくい靴下や室内履きを選ぶ
✔ カルシウムやビタミンDを含む食品を意識的に取り入れる
✔ ウォーキングなど、下肢の筋力を保つ運動を続ける
✔ 定期的に骨密度を確認し、変化を把握する

日中の活動量が少ない方や過去に転倒を経験した方は、生活環境の見直しとあわせて、一度骨の状態を確認しておくとよいでしょう。

骨折・打撲・捻挫でよくあるご質問

Q1|骨折か打撲か判断がつかない場合、どのタイミングで受診すべきですか?

A1|患部を動かせないほどの痛みがある場合や、明らかに変形している場合は、骨折の可能性があります。見た目で判断が難しいケースも多いため、強い痛みや腫れが続くときは早めにご相談ください。

Q2|軽い捻挫であれば受診する必要はないですか?

A2|痛みが軽くても、靭帯が部分的に損傷していることがあります。腫れや関節のぐらつきが続く場合は、靭帯の状態を確認するために受診をおすすめします。

Q3|打撲の内出血はどれくらいで引きますか?

A3|内出血の引き方には個人差があり、部位や程度によっても異なります。数週間たっても腫れや痛みが引かない場合は、他の損傷が隠れていないか確認が必要です。

Q4|ギプスの固定中に気をつけることはありますか?

A4|固定した部分の指先がしびれる、冷たくなる、白色や青紫色に変わるといった症状がある場合は、血流や神経に影響が生じている可能性があります。このような変化があれば、すぐに医療機関へ連絡してください。

Q5|骨折の治療にキセノン治療器はどのような場面で使われますか?

A5|骨折後のこわばりや周囲の筋肉の痛みが残っている場合に、リハビリテーションと組み合わせて検討します。適応については、診察で患部の状態を確認したうえで判断します。