倦怠感・不眠

倦怠感とは、体のだるさや疲労感、気力の低下などを自覚する状態のことです。

倦怠感と不眠が併存すると、寝つきの悪さや夜中の目覚めによって、日中の集中力低下や気分の落ち込みにつながることがあります。

はるみクリニックの痛み外来では、倦怠感・不眠の背景にある生活習慣の乱れや慢性的な痛みなどを確認し、お一人おひとりに合わせた治療法をご提案します。

倦怠感・不眠が疑われる症状

✔ 十分な時間眠っても疲れが取れない
✔ 布団に入ってもなかなか寝つけない
✔ 夜中に何度も目が覚めてしまう
✔ 朝早くに目が覚め、そのまま眠れなくなる
✔ 日中に強い眠気やだるさを感じる
✔ 気力が湧かず、集中力が続きにくい

倦怠感の主なタイプ

一過性の倦怠感

過労や睡眠不足、風邪などの体調不良に伴って一時的に生じる倦怠感です。原因となる要因が解消されると、数日から数週間のうちに回復していく傾向があります。

慢性的な倦怠感

数か月にわたって倦怠感が続き、休息をとっても改善しにくい状態です。自律神経の乱れや慢性的なストレス、背景にある病気が関わっている場合もあります。

不眠の主なタイプ

入眠障害

布団に入ってもなかなか寝つけず、寝つけないこと自体が負担となってしまうタイプです。緊張や不安が強いときに起こりやすいとされています。

中途覚醒・早朝覚醒

眠りについた後、夜中に何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」と、希望する起床時刻より早く目覚め、その後眠れなくなる「早朝覚醒」があります。

加齢や生活習慣、睡眠環境などが関係するほか、うつ病などに伴って現れることもあります。

熟眠障害

睡眠時間を確保していても、朝起きたときに十分な休養感が得られない状態です。睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が背景にある場合もあります。

倦怠感・不眠の背景に潜む症状・病気

貧血

体内の酸素運搬能力が低下し、疲れやすさやだるさとして現れます。月経のある女性や、食事量が少ない方に見られやすい状態です。

甲状腺機能低下症

代謝が低下することで、強い倦怠感や眠気、むくみ、気分の落ち込みなどが生じます。症状や診察所見に加え、血液検査で甲状腺ホルモンなどの値を確認して診断します。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に呼吸が浅くなったり止まったりすることを繰り返すと、深い眠りが得られず、日中の強い眠気や倦怠感につながります。

大きないびきや睡眠中の呼吸停止を指摘されたことがある方は、睡眠を専門とする医療機関への相談をご検討ください。

うつ病・適応障害

気分の落ち込みとともに、不眠や倦怠感、食欲の変化を伴うことがあります。心の症状が強い場合は、心療内科や精神科での相談が適しています。

倦怠感が急激に強まった場合や、体重減少、発熱、動悸などを伴う場合は、内科的な病気が隠れていることもあるため、早めの受診をおすすめします。

倦怠感・不眠の主な原因・誘因

自律神経の乱れ

交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかないと、体を休める時間帯になっても緊張状態が続き、寝つきの悪さや眠りの浅さにつながることがあります。

こんな人は要注意

✔ 常に気を張っていると感じる人
✔ リラックスする時間が少ない人

ストレス・過労

精神的な緊張や仕事・家事の負担が積み重なると、脳や体の休息がとりにくくなり、倦怠感や不眠として現れることがあります。

こんな人は要注意

✔ 責任のある仕事を任されている人
✔ 休日も仕事のことを考えてしまう人

生活リズムの乱れ

就寝・起床時間が不規則だったり、夜遅くまでスマートフォンの画面を見ていたりすると、体内時計が乱れることがあり、夜間の睡眠の質が低下しやすくなります。

こんな人は要注意

✔ 休日に寝だめをする習慣がある人
✔ 就寝前にスマートフォンを長時間使う人

慢性的な痛みの影響

首や肩、腰などの慢性的な痛みが続くと、痛みそのものが刺激となって寝つきを妨げたり、夜間に何度も目が覚めたりする原因になります。

こんな人は要注意

✔ 痛みで夜中に目が覚めることがある人
✔ 体の痛みが慢性的に続いている人

倦怠感・不眠の診断方法

診察では、倦怠感や不眠が始まった時期、症状が続く長さ、睡眠時間、夜間に目覚める回数、日中の眠気などを確認します。

あわせて、痛みの部位、生活リズム、食生活、仕事や家庭での負担、服用中の薬、飲酒やカフェインの習慣も伺います。

貧血や甲状腺機能の異常、炎症などが疑われる場合は、内科での血液検査や専門的な検査を受けることが望ましいです。必要に応じて、他院のご紹介を行います。

倦怠感・不眠の主な治療法

星状神経節ブロック(保険適応外)

星状神経節ブロックは、首の前方にある交感神経の近くへ局所麻酔薬を注入する処置です。

首や肩、上肢などの痛みに対して、症状や診察所見に応じて選択されることがあります。

倦怠感や不眠に対する治療としての効果を一律には示せないため、処置の目的、予想される経過、合併症について説明したうえで実施の可否を決めます。

薬物療法

慢性的な痛みが不眠の要因になっている場合は、症状の程度や服用中の薬などを確認し、必要に応じて鎮痛薬などを処方します。

副作用や併用薬にも配慮しながら、お一人おひとりの状態に合わせて治療方針を検討します。

漢方薬

漢方薬では、倦怠感や不眠の症状だけでなく、冷えや筋緊張、疲労感、睡眠の状態などを総合的に評価しながら治療を検討します。

症状や体質、服用中の薬などを確認し、必要に応じて西洋薬や神経ブロックと組み合わせる場合もあります。

栄養療法

血液検査の結果で、貧血やたんぱく質不足などがみられる場合は、倦怠感・不眠に関係している可能性も考慮し、不足している栄養素や日常の食事内容についてご提案します。

食事だけで補いにくい場合や、検査結果・症状に応じて必要と判断した場合には、サプリメント(自由診療)をおすすめすることもあります。

栄養療法の詳しいご案内はこちら

その他の治療法

当院の痛み外来や漢方外来で対応できない症状については、他院をご紹介することがあります。

例えば、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、睡眠を専門とする医療機関での検査が必要です。気分の落ち込みが強く、うつ病や適応障害が疑われるときは、心療内科や精神科での相談が適しています。

貧血や甲状腺機能の異常がみられた場合は、内科での治療が必要になることもあります。

倦怠感・不眠でよくあるご質問

Q1|倦怠感と不眠にはどのような関係がありますか?

A1|不眠によって十分な休養が得られないと、日中に倦怠感や集中力の低下が現れることがあります。一方、痛みや心身の不調が続くことで眠りにくくなる場合もあり、両者が互いに影響することがあります。

Q2|寝る前のスマートフォンは控えたほうがよいですか?

A2|画面から出る光や情報による刺激は、入眠を妨げる要因のひとつとされています。就寝前の1時間程度は使用を控えると、寝つきやすくなる場合があります。

Q3|倦怠感・不眠は何科を受診すればよいですか?

A3|原因が分からない倦怠感は、まず内科への相談が適しています。不眠が続いて日常生活に支障がある場合は、睡眠を専門とする医療機関にご相談ください。気分の落ち込みが強い場合は心療内科や精神科、慢性的な痛みによって眠れない場合は痛み外来が選択肢となります。

Q4|星状神経節ブロックはどのくらいの頻度で受けられますか?

A4|症状の程度や経過によって異なるため、診察のなかで頻度や回数を相談しながら決めていきます。継続して受ける場合は、体調の変化を確認しながら間隔を調整します。

Q5|急に強い倦怠感が続く場合はどうすればよいですか?

A5|体重減少や発熱、動悸などを伴う強い倦怠感は、内科疾患が関係している可能性があります。症状が急激に現れた場合や強く続く場合は、早めに内科を受診してください。