膝や股関節、肩など、体を動かすたびに関節に痛みが生じてお困りの方へ。
関節痛は、軟骨のすり減りによる変形性関節症、外傷によるもの、関節リウマチのような炎症性の病気など、原因によって対応が異なる症状です。
はるみクリニックでは、痛みの部位や動きの制限を診察で確認し、関節内注射や肩甲上神経ブロック、トリガーポイント注射などを組み合わせた治療をご提案します。
関節痛でみられる主な症状
✔ 動き始めに関節がこわばり、動かしているうちに楽になる
✔ 階段の昇り降りや正座など、特定の動作で強い痛みが出る
✔ 関節が腫れぼったく感じたり、熱っぽさを伴ったりする
✔ 朝、手指の関節がこわばって握りにくい
✔ 複数の関節に、左右対称の痛みや腫れが同時に現れる
関節痛を起こす主な病気
変形性関節症
関節のクッションとなる軟骨がすり減り、関節に負担がかかることで痛みや炎症が起こる病気です。膝・股関節・手指などに多くみられ、加齢に伴い増えやすい傾向にあります。
こんな方は要注意
✔ 膝や指の痛みが、動くと強くなる方
✔ 階段の上り下りで膝に痛みが出る方
外傷性の関節痛
捻挫や打撲、靱帯損傷などのケガによって、関節に痛みや腫れが生じる状態です。痛みが軽度でも、靱帯や軟骨が傷ついていることがあるため注意してください。また、捻挫後には、痛みや腫れに加え、関節のぐらつきが残ることもあります。
こんな方は要注意
✔ 転倒やスポーツ後から痛みが続く方
✔ 関節が腫れ、動かしにくい方
関節リウマチ
自己免疫の異常により、関節の内側に炎症が起こる病気です。手指や手首などの小さな関節に左右対称の腫れや痛みが現れやすく、朝のこわばりが続くことがあります。
こんな方は要注意
✔ 朝の手指のこわばりが続く方
✔ 手指や手首が左右とも腫れて痛む方
痛風・偽痛風
血液中の尿酸やピロリン酸カルシウムの結晶が関節にたまり、急激な炎症を起こすことで、赤み・熱感を伴う激しい痛みが突然生じます。足の親指の付け根に起こりやすいことが知られています。
こんな方は要注意
✔ 足の親指の付け根が急に痛む方
✔ 関節が赤く腫れ、熱をもつ方
関節痛の主な原因・誘因
加齢による軟骨のすり減り
関節の表面を覆う軟骨は、骨同士の衝撃をやわらげ、動きを滑らかにする役割があります。年齢とともに弾力や水分量が低下してすり減りやすくなり、痛みや関節の変形につながることがあります。
関節への負担の蓄積
体重の増加や片側に重心をかける癖は、膝や股関節などに大きな負担をかけます。しゃがむ・正座を繰り返す動作や長時間の立ち仕事も、関節への負担を重ねる要因です。
筋力低下による関節の不安定化
関節のまわりの筋肉は、体を支え、動作時の衝撃をやわらげる役割を担っています。筋力が低下すると関節を支えにくくなり、日常の動作でも軟骨に負担がかかりやすくなります。
関節痛の診断・検査方法
問診では、痛む関節の部位や左右差、朝のこわばりの有無、痛みの出るタイミングを確認します。
関節の動く範囲や腫れ、熱感、圧痛の有無を診察したうえで、画像検査で軟骨や骨、靭帯の状態を調べます。
関節リウマチや痛風が疑われる場合は、血液検査で炎症の程度や尿酸値、自己抗体の有無を確認することもあります。
関節が急激に赤く腫れて強い熱感を伴うときは、感染性の炎症など緊急性の高い病気が隠れている可能性があるため、専門医療機関の受診が必要です。
関節痛の主な治療法
薬物療法
関節痛の原因や痛みの程度に応じて、消炎鎮痛薬や外用薬などを選択します。
変形性関節症では、アセトアミノフェン、NSAIDs、ヒアルロン酸の関節内注射などが治療の主な選択肢です。
関節リウマチが疑われる場合、または確認された場合は、専門病院への紹介を検討します。
ヒアルロン酸関節内注射
ヒアルロン酸関節内注射は、関節内にヒアルロン酸製剤を注入し、関節の動きを滑らかにして痛みの軽減を目指す治療です。
関節のクッションや潤滑の働きを補うため、特に変形性膝関節症など、軟骨のすり減りによる痛みに用いられます。歩行や階段の昇り降り、立ち座りなどの動作を行いやすくすることが期待できます。
当院では関節痛に対する保存的治療の中心として、症状や関節の状態を確認したうえでヒアルロン酸関節内注射をご提案します。
肩甲上神経ブロック
肩甲上神経ブロックは、肩甲上神経の周囲に局所麻酔薬を注入することで、肩関節やその周辺の痛みをやわらげる治療です。
四十肩・五十肩など、肩の痛みや動かしにくさを伴う場合に用いられます。
痛みを抑えることで、肩を動かすリハビリテーションに取り組みやすくなることもあります。
トリガーポイント注射
トリガーポイント注射は、関節をかばうことで筋肉に負担がかかり、強い張りや圧痛が生じている場合に行います。
痛みの原因となる筋肉・筋膜の圧痛点に局所麻酔薬などを注入し、痛みや筋肉の緊張をやわらげます。
関節そのものだけでなく、周囲の筋肉から生じる痛みにも対応できる治療です。
PDF-FD療法(血漿由来因子療法)
PDF-FD療法とは、採取した自己血液から成長因子を抽出し、関節内に注射する治療法です。
抽出した成長因子には、損傷した組織の修復を促す作用や、炎症を抑える作用があるとされています。
血液成分はご自身のものを使用するため、他人由来の成分を用いる治療に比べ、アレルギー反応や拒絶反応が起こりにくいと考えられています。
手術や専門的な治療が必要な場合
変形性関節症が進行し、痛みや変形によって歩行や日常動作に大きな支障が出ている場合、人工関節置換術などの手術を検討します。
関節リウマチと診断された場合は、進行を抑えるための専門的な薬物治療が必要となるため、リウマチ・膠原病内科と連携して対応します。
当院での保存的な治療で改善が乏しい場合には、症状に応じた専門医療機関をご紹介します。
関節への負担を減らす暮らし方の工夫
日常生活における以下の場面で、関節にかかる負担軽減の取り組みを行いましょう。
✔ 適正体重を保ち、膝や股関節への負担を減らす
✔ 正座や深いしゃがみ込みなど、関節を強く曲げる動作を控える
✔ 関節まわりの筋力を保つため、水中歩行など負担の少ない運動を取り入れる
✔ 痛みがあるときは、サポーターや杖を使って関節への負担を分散させる
✔ 手指の関節をよく使う作業では、こまめに休憩をはさむ
診療の際には、体重管理や日常動作の工夫などの生活指導も行います。少しでも心配な点があれば、何でもご相談ください。
関節痛でよくあるご質問
Q1|関節痛で整形外科外来を受診する目安はありますか?
A1|「痛みが続く」「関節が腫れる」「動かしにくい」と感じる場合は、整形外科への受診をご検討ください。転倒やスポーツなどのケガの後に痛みが続く場合や、日常生活に支障が出ている場合も、早めの診察が大切です。
Q2|関節痛を放置するとどうなりますか?
A2|関節痛の原因によっては、放置することで痛みが慢性化したり、関節の動かしにくさや変形が進んだりすることがあります。症状が続く場合は自己判断で様子を見続けず、早めにご相談ください。
Q3|関節痛があるとき、運動は控えたほうがよいですか?
A3|関節に負担の少ない運動は、筋力の維持や関節の安定性につながります。痛みの強い時期を除いては、水中歩行や自転車など、負担の少ない運動が向いています。
Q4|急に関節が赤く腫れて熱を持ちましたが、様子を見てもよいですか?
A4|急激な発赤や腫れ、強い熱感を伴う場合は、痛風発作や感染性の関節炎など、緊急性の高い病気が関わっていることがあります。様子を見ずに、早めの受診をおすすめします。
Q5|肩甲上神経ブロックはどのような痛みに向いていますか?
A5|肩関節を動かしたときの痛みや、腕が上がりにくいといった症状に向いています。診察で肩関節の動きや痛みの性質を確認したうえで、適応を判断します。