骨粗しょう症は、骨の中のカルシウムやコラーゲンが減って骨密度が低下し、骨折しやすい状態になる病気です。
年齢を重ねるにつれて骨がもろくなり、ちょっとした転倒で骨折してしまう方が増えています。
はるみクリニックでは、骨密度検査による現状の把握から、薬物療法や生活指導まで、骨折を防ぐための診療を行っています。
骨粗しょう症でみられる主な症状
✔ 自覚症状がなく、健診の骨密度検査で指摘されて気づく
✔ 立ち上がるときや、重い物を持つときに背中や腰が痛む
✔ 以前より身長が縮んだように感じる
✔ 背中や腰が丸くなってきた
✔ 転んだり、くしゃみをしたりするなどの軽い衝撃で骨折した
骨粗しょう症の主な原因
年齢と女性ホルモンの変化
骨は古くなった部分を壊し、新しい骨へつくり替える働きを繰り返しており、加齢に伴いバランスが崩れやすくなります。
女性は閉経後にエストロゲンが減ることで骨密度が低下しやすく、男性でも加齢とともに骨量は徐々に減少することが知られています。
食事・運動・生活習慣の影響
カルシウム・ビタミンD・ビタミンKなどの不足や運動不足は、骨を保つ力の低下につながる要因のひとつです。
喫煙や過度の飲酒も骨折のリスクを高めるため、食事や運動、日常の生活習慣を見直すことが大切です。
病気や薬が関係する場合
甲状腺・副甲状腺の病気、慢性腎臓病、関節リウマチなどが要因となり、骨が弱くなることがあります。
また、ステロイド薬を長期間使用すると骨の強度が低下しやすいため、服用中の方は骨の状態について医師へご相談ください。
骨粗しょう症の検査と診断
診察では、これまでに骨折したことがあるか、転びやすさはないか、普段の食事や運動、服用中のお薬などを伺います。
当院では、橈骨(手首の骨)の骨を調べて、骨量(カルシウムの量)を評価しています。これはDXA法という検査で、痛みはほとんどなく、数分程度で終わる検査です。
測定結果から、同年代や若い頃の骨の状態と比べて、現在の骨がどのくらい減っているかを確認します。
必要に応じて背骨のレントゲンや血液・尿検査も行い、すでに気づかない骨折がないか、ほかに骨を弱くする病気が隠れていないかを調べます。
骨粗しょう症の主な治療法
薬物療法
骨密度の状態や骨折のリスクに応じて、骨吸収を抑える薬や骨形成を促す薬などを選択します。
内服薬には毎日服用するものから月1回のものまであり、注射薬にも投与間隔の異なる種類があります。
継続して使用することで効果が現れる薬が多いため、生活リズムに合わせて種類を検討するのが基本です。
トリガーポイント注射
トリガーポイント注射は、圧痛点へ局所麻酔薬などを注射して筋肉のこわばりを和らげ、動作時の痛みを軽減することを目指す治療です。
骨粗しょう症性の圧迫骨折などにより、背中や腰の筋肉が強く緊張し、押すと痛む場所がある場合に行うことがあります。
骨そのものを強くする治療ではないため、骨粗しょう症の薬物治療や装具療法などと組み合わせて行います。
生活指導
カルシウムやビタミンDを含む食事、適度な日光浴、無理のない運動を生活に取り入れることで、骨を保つための土台を整えます。
あわせて、室内の段差や滑りやすい敷物を見直す、足に合った靴を選ぶなど、転倒を防ぐ環境づくりも大切です。
服薬を継続しやすい方法や、骨密度検査の受け方についても、ご自身の生活に合わせてご相談いただけます。
気づかないうちに進む骨折に注意
骨粗しょう症では痛みがないまま骨が弱くなり、背骨がつぶれるように折れる「圧迫骨折」が、知らないうちに起こることがあります。
骨折は背骨、脚の付け根、手首、腕の付け根などで起こりやすく、一度折れると次の骨折につながりやすい点にも注意が必要です。
特に脚の付け根の骨折は歩行が難しくなり、日常生活に大きく影響することがあります。
転倒や骨折が起こる前に骨の状態を確認し、必要に応じて予防や治療を始めることが大切です。
骨粗しょう症でよくあるご質問
Q1|痛みがなくても、骨密度検査は受けたほうがよいですか?
A|骨粗しょう症は痛みを伴わずに進行することが多く、骨折して初めて気づくケースが少なくありません。50歳を過ぎた方や閉経後の女性は、自覚症状がなくても検査を受けておくと、現在の骨の状態を把握しやすくなります。
Q2|骨密度検査はどのくらいの時間がかかりますか?
A|DXA法による測定は、検査台に横になった状態で数分程度で終わります。事前の食事制限なども特に必要ありません。
Q3|一度治療を始めたら、ずっと続ける必要がありますか?
A|骨密度の変化を確認しながら、薬の種類や量を見直していきます。自己判断で中断すると骨密度が再び低下することがあるため、経過を見ながら医師と相談して進めてください。
Q4|若い世代でも骨粗しょう症になることはありますか?
A|過度なダイエットや偏った食生活、無月経が続く場合などは、若い年代でも骨量が低下することがあります。心当たりがある方は、年齢にかかわらずご相談ください。
Q5|背中が丸くなってきたのですが、骨粗しょう症と関係ありますか?
A|背骨の圧迫骨折が複数の場所で起こると、背中や腰が丸くなることがあります。姿勢の変化が気になる場合は、レントゲン検査で骨の状態を確認することをおすすめします。