手首が痛いのはなぜ?考えられる原因や病気・自分でできる対処法を紹介

手首に痛みがあると、「使いすぎが原因なのか」「何か病気やケガが隠れているのではないか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

手首は日常生活のさまざまな動作で使うため、パソコンやスマートフォンの操作、家事、スポーツなどによる負担が痛みにつながることがあります。

一方で、ドケルバン病やTFCC損傷、骨折、手根管症候群などが原因となっているケースもあるため、痛みの状態に応じた対処が大切です。

この記事では、手首が痛くなる主な原因や考えられる病気・ケガ、自分でできる対処法、病院を受診する目安についてわかりやすく紹介します。

手首が痛くなる主な原因

手首の痛みは、日常生活での使いすぎや転倒などのケガ、腱・関節・神経の異常など、さまざまな原因によって起こります。ここでは、手首が痛くなる主な原因について解説します。

手首の使いすぎによる負担

手首は、家事や仕事、スポーツ、スマートフォンの操作など、日常生活のさまざまな場面で使われています。

同じ動作を長時間繰り返したり、重い物を持つ機会が多かったりすると、手首周辺の筋肉や腱に負担がかかり、痛みにつながることがあります。

特に、パソコンのキーボードやマウスを長時間操作する仕事、料理や育児、ラケット競技などは、手首を繰り返し動かすため負担が蓄積しやすい傾向があります。

最初は軽い違和感でも、使い続けることで痛みが強くなるケースも少なくありません。使いすぎが考えられる場合は、痛みが出る動作を控えて手首を休ませることが大切です。

転倒やスポーツによるケガ

転倒した際に手をついたり、スポーツ中に手首を強くひねったりすることで、捻挫や骨折などのケガが起こる場合があります。

例えば、転倒時に手のひらを地面についた場合は、橈骨遠位端骨折や舟状骨骨折などが起こる可能性があります。

また、スポーツでは手首をひねる動作や繰り返し加わる負荷によって、靱帯や軟骨を傷めるケースも少なくありません。

ケガの直後に強い痛みや腫れがある、手首を動かしにくい、変形が見られるといった場合は、自己判断で様子を見ずに整形外科を受診することが大切です。

腱・関節・神経などの病気

明らかなケガがなくても、腱や関節、神経などの異常によって手首に痛みが生じることがあります。

代表的なものとして、腱鞘炎の一種であるドケルバン病や、手首の小指側に痛みが出やすいTFCC損傷などが挙げられます。

また、神経が圧迫される手根管症候群では、手首の痛みに加えて指のしびれや感覚の鈍さを伴うことがあります。

痛みが長引いている場合や、安静にしていても症状が続く場合は、原因を確認するためにも整形外科などの医療機関へ相談しましょう。

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手首が痛いときに考えられる病気・ケガ

手首の痛みは、腱や靱帯、骨、神経、関節など、さまざまな組織の異常によって起こります。ここでは、手首が痛いときに考えられる主な病気やケガについて解説します。

ドケルバン病(腱鞘炎)

ドケルバン病は、親指を動かす腱と、その腱が通るトンネル状の組織である腱鞘に炎症が起こる病気です。

手首の親指側に痛みや腫れが生じやすく、親指を動かす、物をつかむ、手首を曲げるといった動作で症状が強くなる傾向があります。

育児や家事、スマートフォンの操作、スポーツなどで手や親指を繰り返し使うことが発症のきっかけになる場合があります。

痛みが続くときは、装具による固定や薬物療法などが検討されるため、整形外科を受診して状態を確認することが大切です。

TFCC損傷

TFCC損傷とは、手首の小指側にある「三角線維軟骨複合体」と呼ばれる組織が傷ついた状態です。

TFCCには、手首を安定させたり、手に加わる衝撃を和らげたりする役割があります。

転倒して手をついたときの衝撃や、ラケット競技などで手首を強くひねる動作が原因となるほか、長期間の負担や加齢による変化から発症することもあります。

ドアノブを回す、タオルを絞る、重い物を持ち上げるといった動作で、小指側に痛みを感じるのが特徴です。

手首の捻挫

手首の捻挫は、転倒やスポーツなどで手首に強い力が加わり、関節を支えている靱帯などを傷めた状態です。

痛みや腫れが現れ、手首を曲げたり反らしたりすると症状が強くなることがあります。

軽い捻挫であれば、患部を休ませて負担を減らすことで症状が落ち着くこともあります。ただし、見た目だけでは骨折や靱帯の大きな損傷との区別が難しい点には注意が必要です。

特に、転倒後から強い痛みが続いている、腫れが大きい、手をつけない、手首をほとんど動かせないといった場合は、単なる捻挫と決めつけないようにしましょう。

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橈骨遠位端骨折・舟状骨骨折

手首の骨折では、橈骨遠位端骨折や舟状骨骨折が代表的です。

橈骨遠位端骨折は、前腕にある橈骨の手首に近い部分が折れるもので、転倒して手をついた際などに起こりやすいとされています。

舟状骨骨折は、手首にある小さな舟状骨が折れるケガです。親指の付け根付近に痛みが出やすい一方、腫れが目立たず、捻挫と思われることも少なくありません。

転倒後の痛みがなかなか引かない場合は、早めに整形外科で診察を受けましょう。

手根管症候群

手根管症候群は、手首にある「手根管」という狭い通り道で、正中神経が圧迫されることで起こる病気です。

主に親指、人差し指、中指、薬指の親指側にしびれや痛みが現れ、夜間や明け方に症状を強く感じることもあります。

症状が進むと、細かな物をつまみにくい、ボタンをかけにくいなど、手の動かしにくさを感じることがあります。

妊娠・出産期や更年期の女性のほか、手をよく使う人、糖尿病や透析を受けている人などにもみられます。

手首の痛みに加えて指のしびれや握りにくさがある場合は、整形外科などで相談しましょう。

ガングリオン

ガングリオンは、関節や腱鞘の周辺にゼリー状の内容物がたまってできる良性の腫瘤です。手首の甲側や手のひら側などに、丸いしこりとして現れることがあります。

大きさは数ミリ程度から数センチ程度までさまざまで、痛みがなく偶然気づくケースも少なくありません。

一方、ガングリオンが周囲の神経を圧迫すると、痛みやしびれ、手を動かしたときの違和感につながることがあります。

症状がなければ経過観察となることもありますが、痛みが強い場合や日常生活に支障があるときには治療が検討されます。

関節リウマチ・関節炎

関節リウマチは、免疫の異常によって関節に炎症が起こる病気で、手首や指の関節に痛みや腫れが現れることがあります。

特に、朝起きたときに手指が動かしにくい「朝のこわばり」や、左右の関節に症状が出ることが特徴の一つです。

また、変形性関節症など、関節の軟骨や周囲の組織の変化によって手首に痛みが生じる場合もあります。

手首だけでなく複数の関節が痛む、腫れや熱感が続く、朝のこわばりが長引くといった症状がある場合は注意が必要です。

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手首が痛いときに自分でできる対処法

手首に痛みがあるときは、無理に動かさず、症状を悪化させないことが大切です。ここでは、手首が痛いときに自分でできる主な対処法を解説します。

痛みが出る動作を控えて手首を休ませる

手首に痛みを感じたら、まずは痛みが出る動作をできるだけ控え、患部を休ませることが大切です。

使いすぎによって筋肉や腱などに負担がかかっている場合、そのまま動かし続けると炎症が強まり、症状が長引くおそれがあります。

パソコンやスマートフォンの操作、重い物を持つ作業、スポーツなど、手首に負担がかかる動作はいったん減らしましょう。

仕事や家事などで完全に使わないことが難しい場合は、こまめに休憩を取り入れる方法も有効です。

急な痛みや腫れがある場合は患部を冷やす

転倒やスポーツなどをきっかけに急な痛みや腫れが生じた場合は、患部を冷やすことで痛みや炎症を和らげられる可能性があります。

氷や保冷剤を直接肌に当てるのではなく、タオルなどで包んでから使用してください。

ただし、一度に長時間冷やし続けると皮膚を傷めるおそれがあるため、様子を見ながら短時間ずつ冷却し、皮膚の感覚がなくなるほど冷やすのは避けましょう。

なお、冷却は一時的な対処であり、骨折や靱帯損傷などを治すものではありません。

強い腫れや変形がみられる、手首を動かせない、転倒後から激しい痛みが続いているといった場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。

サポーターなどで手首への負担を減らす

手首を動かすと痛む場合は、サポーターや装具などを使用して動きを抑えることで、患部への負担を軽減できることがあります。

日常生活や仕事で手首を使わなければならない場合にも、過度な動きを防ぐ方法の一つです。

ただし、サポーターを強く締めすぎると血流を妨げたり、しびれを引き起こしたりする可能性があるため注意してください。

また、長期間にわたって自己判断で固定し続けると、関節が動かしにくくなることもあります。

痛みが強い場合や長引いているときは、適切な固定方法について医師へ相談すると安心です。

手首の痛みに関するよくある質問

手首の痛みは、症状の強さや痛む場所、きっかけによって対処方法が異なります。ここでは、手首の痛みに関してよくある質問に回答します。

病院を受診する目安はありますか?

手首の痛みが軽く、休ませることで徐々に改善している場合は、しばらく様子を見られることもあります。

ただし、以下のような症状がみられる場合は、骨折や靱帯損傷、神経の異常などが隠れている可能性があるため、整形外科への受診を検討しましょう。

  • 転倒や衝突のあとから強い痛みが続いている
  • 手首が大きく腫れている、または変形している
  • 手首をほとんど動かせない、物を握れない
  • 指や手にしびれ、感覚の鈍さがある
  • 安静にしていても痛みが強い
  • 数日休ませても症状が改善しない
  • 痛みや腫れが徐々に悪化している

そのうち治るだろうと自己判断せず、痛みが長引く場合や日常生活に支障が出ているときは、医療機関で原因を確認してもらうことが大切です。

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手首が何もしていないのに痛むのはなぜですか?

特に手首を使った覚えがなくても、腱や関節の炎症、神経の圧迫などによって痛みが出ることがあります。

例えば、ドケルバン病や手根管症候群、関節リウマチなどは、明確なケガがなくても手首周辺に痛みが生じる病気です。

また、ガングリオンが神経を圧迫して症状につながることもあります。

何もしていない状態でも痛みが続く場合は、原因を自己判断するのは難しいため、整形外科などで相談しましょう。

手首の小指側が痛い場合は何が原因ですか?

手首の小指側に痛みがある場合、TFCC損傷などが原因として挙げられます。

TFCCは手首の小指側にある軟骨や靱帯などで構成された組織で、手首を安定させたり衝撃を吸収したりする役割を担っています。

ただし、小指側の痛みには骨折や腱の異常など別の原因も考えられるため、症状が続く場合は整形外科を受診してください。

手首が痛いときは湿布を使ってもいいですか?

手首の痛みに対して、市販の湿布を使用できる場合があります。湿布には痛みや炎症を抑える成分が含まれているものがあり、一時的な症状の軽減につながることがあります。

ただし、湿布は痛みの原因そのものを治療するものではありません。

骨折や靱帯損傷、神経の圧迫などが原因の場合、湿布だけで様子を見続けると適切な治療が遅れる可能性があります。

また、薬剤によるかぶれやアレルギーなどが起こることもあるため、痛みが強い場合や長引くときは、湿布だけに頼らず医療機関へ相談しましょう。

まとめ

手首の痛みは、使いすぎによる負担や転倒・スポーツによるケガのほか、ドケルバン病やTFCC損傷、手根管症候群など、さまざまな原因によって起こります。

原因によって適切な対処法は異なるため、痛みの場所やきっかけ、腫れ・しびれなどの症状を確認することが大切です。

「はるみクリニック」では、手首の骨折・打撲・捻挫、スポーツ障害、手根管症候群など、手や手首のさまざまな症状について整形外科外来を中心に診療しています。

必要に応じてレントゲンや超音波検査などで状態を確認し、薬物療法や固定、リハビリ、注射治療などから症状に応じた治療を検討しています。

手首の痛みが長引いている方や、日常生活で手を使うたびに痛みが気になる方は、お気軽にご相談ください。